米国ホリスティック栄養学学士 三箇龍仁 Tatsuhito Sanka,bs

肥満のシステム


糖質、脂質、タンパク質、これらは摂取することで消化器官によって糖類、脂肪、アミノ酸、として肝臓へ、糖質は一部筋肉へまわされます。肝臓から全身にエネルギーとして送り出されるのですが・・・

● 過食した場合(過食とは動物学的に生命維持、個体の生活環境から考え、必要以上な栄養素の摂取のことです)

● グルコース過剰のまま肝臓へ、脂肪酸が生成され消費過剰分は脂肪として蓄積されてしまいます。

● 周知の通り、グルコースは筋肉や脳、そして神経の主要エネルギー源です。特に脳に関して言えば「グルコース蓄積機能」がありません。

● つまり、脳には常にある一定のグルコース供給が必要で、供給が止まってしまった場合、生命維持に支障をきたします。

● そのため、3台栄養素と言われる「糖質」「脂質」「タンパク質」はグルコース変換能力と調整機能を有しているのです。

● ではなぜ、肥満 になるのでしょうか、変換能力と調整能力があれば肥満は防げるのではないでしょうか。

● ここで重要な事は、変換できるのは一方通行であるという事なのです。

● 過食した場合の摂取エネルギーの過剰分はグリコーゲンや脂肪となって蓄積されます。

● 脂肪の材料となる物質は糖質から出来ていますので糖質は簡単に脂肪に変化します。

● しかし、肥満に関してで重要な事、忘れてはいけない事は、脂肪の糖質への変化は存在しないという事です。

● では糖質が不足した場合はどうなるのでしょう。タンパク質が糖新生によってグルコースに変化します。

● 糖新生は乳酸、ビルビン酸、アミノ酸、などから解糖を逆行してD-グルコースをつくる経路の事なのですが、ここでも一方通行が有効で糖質はタンパク質には変化しません。

● 栄養素の正しい消化と吸収は言い換えれば穏やかな栄養素の吸収です。急激な吸収は先述した通り肝臓の脂肪酸合成系酵素を活性させ、脂肪の蓄積が行われ肥満となります。急激な吸収を行わない場合、肝臓の脂肪酸合成系酵素の活性を低下させ脂肪の蓄積を抑制することになります。